ハイファッションと異なり､制服や作業着に求められるのは､環境と用途にあった“機能”です｡例えば､学生服や事務職の制服には､アイロン不要で汗をよく吸い､すぐ乾く性能が期待されます｡コンビニ等の制服には､水や油をはじく機能や消臭､抗菌防臭機能等が求められます｡屋外で工事等を行う作業服には､耐久性はもちろん､防寒・冷感､静電機能などが欠かせません｡さらに､国の防衛や消防に携わる方には､高機能な撥水・撥油､耐熱､難燃性など､身体の安全を守る機能が必要です｡ 岐センには､繊維の機能を高める加工技術（機能性加工ブランド）が豊富にあります｡あらゆる職場のあらゆるシーンを想定し､目的にそった商品を開発しています｡ 例えば､衣類のお洗濯｡清潔を保つために洗濯は欠かせません｡しかし､その繰り返しによる繊維のダメージは少なくありません｡そこで注目されるのが､洗濯退色・劣化軽減加工「ワップル」｡ランドリー工場など、工業洗濯後も色落ちや白ばみ､毛羽立ちなどが抑えられるため、高い支持を得ています｡ また､退色防止加工「シミノットクロー」も好評です｡塩素系殺菌液や漂白剤などを誤って衣服にこぼしても､変退色が少なく､意匠性を損ないにくい特徴があります｡ 色やデザイン､風合いに流行があるように､気候や社会の変化にあわせた機能も必要です｡岐センは豊富なデータと経験値をもとに､今後も新しい技術の開発に努めます｡